看護師の転職や就職前には、必ずやるべきことがあります。
看護師は、転職が多いです。
看護師の離職率は、病院の規模や採用形態によって異なります。
日本看護協会が発表した「2022 年 病院看護実態調査」(※1)によると、正規雇用されている看護師の全体での離職率は11.5%でした。
新卒採用者の離職率は9.8%、既卒採用者の離職率は13.0%でした。
離職の理由としては、人間関係や労働環境、給与や待遇などが挙げられます。
新型コロナウイルス感染症の流行も影響している可能性があります。
しかし、転職をするためには、何を基準に選択すべきかをきちんと把握し、自分が働きやすい環境を選ぶことが重要です。
今回は、医療職が就職や転職前に必ずやるべきことについて、4つのポイントを紹介します。
①金銭的待遇を丁寧に確認する
金銭的報酬は、額面給与だけでなく、諸手当や通勤費、研修補助、賞与、退職金制度、福利厚生制度なども含まれます。
月額給与だけで判断せず、年収換算して比較することが重要です。
また、研修費や駐車場代の補助が十分でない病院には注意しましょう。
金銭的報酬がきちんと支払われているかを確認することは、看護師として働く上で大切です。
②病院見学をする
金銭的報酬だけでなく、職場環境や雰囲気も重要な要素です。
仕事へのやりがいや貢献、自己成長など、金銭以外の心理的報酬も重要です。
病院見学をすることで、職場環境や雰囲気を確認し、自分に合った職場を見つけましょう。
職場の雰囲気は、ストレスや疲れを感じさせないかどうかを判断する上で重要な要素です。
③自分のキャリアプランを明確にする
自分自身のキャリアプランを立て、明確にすることも重要です。
現在の職場での不満や希望を整理し、次の職場でどのような環境や条件を求めるかを明確にしましょう。
転職することで自分のキャリアや人生が豊かになるよう、準備をしっかりと行いましょう。
自分がどのようなキャリアを目指しているのかを明確にし、そのために必要な条件や環境を見つけることが大切です。
④職場の人間関係やコミュニケーションを重視する
医療職の転職理由の第1位が人間関係によるものであることを意識し、職場の人間関係やコミュニケーションを重視しましょう。
労働集約産業である医療業界では、チームで働くことが多く、人間関係が非常に重要です。
そのため、職場見学などでチームの雰囲気を確認することが大切です。
また、自分自身がどのような職場環境で働きたいのかを明確にしておくことも大切です。
自分に合った職場を見つけ、健康的で充実した看護師生活を送りましょう。
ブラック病院を避けるためにも、これらのポイントをしっかりと押さえて転職先を選ぶことが重要です。
自分自身が向き合うべきことを明確にし、自分に合った職場を見つけることが、看護師として働く上で大切なことです。
看護師としての目標や将来のキャリアを見据えて、転職先を選びましょう。
参考サイト
※1)
公益社団法人日本看護協会「2022 年病院看護実態調査」結果
後悔しないために実践すべき4つのポイント
看護師が就職や転職を検討する際に、後悔しない選択をするために実践すべきポイントをご紹介します。
①金銭的条件を丁寧に確認する
額面だけでなく、細かい条件も確認しトータルで判断しましょう。
②病院見学をする
職場の雰囲気や働いている職員の様子を確認しましょう。
③紹介業者は大手を利用する
一人ひとりの行動が業界全体を健全化させます。
④面接では納得いくまで質問する
自分に合った職場かどうか、最後まで十分に確認しましょう。
今回の記事では、医療職が就職や転職前にやるべきことを4つ紹介しました。
金銭的条件を確認し、病院見学を行い、紹介業者を安易に使わず、面接で納得いくまで質問することが重要です。